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施設で育った子どもの自立支援 [実話、エッセイ]

ご存知の方もいるとは思いますが。何らかの事情で親と暮らせない子供が大勢います。
「悪い親と暮らすぐらいなら施設にいたほうがマシさ!」という声も聞こえて来そうです。それは確かな事ですが、問題はその後なんですよ。施設で育った子はその後どうなるのでしょうか。


子どもの未来をあきらめない 施設で育った子どもの自立支援



施設で育った子供たちがそれぞれ、自分の家族の事、施設に入ったきっかけ、施設の様子、施設を出た後の話を語って行きます。
読んでみると、聞くに堪えない話も少なくないのですが、これが現実なんですね。

どう考えても、施設の職員が幾らいい人でも、大勢の子供の面倒は見切れませんし、子供はある程度の年齢になると、施設を出て行かざるを得なくなるんですね。

私もあまり詳しくはないのですが、施設だとたぶん規則だらけですし、家庭でよくあるような「あれ食べたい」とか「今度○○に行きたい」という会話もできないと思います。まぁ、集団生活になるんだから、当然といえば当然ですよね。
施設にいたら、一般の家庭で学べるような常識を学ぶ機会もない訳で。つまり、世の中の事がよくわからないまま社会に放り出される事になるそうで。

聞けば、施設退所者は孤独感、孤立感にさいなまれて社会に適応するのが難しいそうで。
勿論、親元にも戻れず、相談相手もなく、路頭に迷う子も少なくないと思います。自分がいた施設の職員に相談する方法もあるのですが、どうしても遠慮してしまうそうで。
そして、悲しい事に、自殺してしまう子もいるとか。

何と親切な事に、施設退所者にはどう対応すればいいのか、いろんなヒントが出ています。
例えば「死にたい」といって来た場合、人に騙された時、進学や就職する時、お金に困った時、などなど。
施設を出たらそれで終わり、じゃないんです。その後もいろんな面で支える必要があるのです。そのようなシステムがあることはあるのですが、日本の場合まだまだ足りないと思われます。

こういった話はなかなか聞く機会がないので貴重な一冊です。
養護施設で働きたい、知り合いに施設で育った人がいる、という方にもおススメです。
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